春頃から、ずっとゴミ処理場の見学に行く計画を立てていたのですが、新型コロナ感染拡大による緊急事態宣言によりずっと一般公開見学会が中止されていました。今月、やっと見学会が再開されたので念願のゴミ処理見学第一弾、レポートさせていただきます。(第2弾はプラゴミリサイクル施設への見学を計画しています)

平日見学会 | 柳泉園組合 (ryusenen.or.jp)

わたしの住む東京の西東京市、東久留米市、清瀬市の3市のゴミが集められ処理されている柳泉園組合。毎月第2水曜日午前中に、平日見学会というのも実施されていて、予約不要、当日直接午前10時に現地ロビーに集合すると無料で1時間半ほどかけて、職員の方に丁寧にレクチャーしていただきながら見学することができます。

ゴミの収集場入口
収集車から落とされた可燃ごみ。ショベルで持ち上げては落として均等にして乾かす。

ここでの可燃ごみは、しっかり乾燥させて、火の入り方が均等になるようにゴミを調整しながら、焼却炉に投入され摂氏850度の高温焼却を行っているとのこと。

焼却され灰になったら、その灰は、東京の奥多摩にある日ノ出町の施設に運ばれエコセメント化されるそうです。そのセメントで、私たちの街のアスファルトやベンチなどになっています。

可燃ごみ焼却後混入していた不燃物。取り除くのがとても大変。

不燃ごみも、隣の施設で分別され、軟化プラスチックで燃やせるものは、可燃ごみ処理場に運ばれてくるそうです。不燃ごみの分別作業というのは、人の手と目で行っていることを思うと、本当に頭の下がる思いです。

ゴミ処理見学場「柳泉園」クリーンポートはとてもきれいな施設で眺めも抜群。富士山見えた!

焼却した後の温室ガスは、150度で急冷し、さらにダイオキシンを発生させないように何度もクリーンにしていく設備が整っていました。

ゴミ処理場の煙突。クリーンになった排ガスだけが出るように技術が詰め込まれている。しかし、この排ガスは汚れた軟化性プラゴミ焼却もしていることを思うと二酸化炭素は排出されるので、そこは忘れてはいけないですね。
24時間体制で監視。

そして、日本は燃やして熱回収したエネルギーを電力として再利用するサーマルリサイクルが主流であるということで。こちらが、発電量と電力会社への売電量を表わしたパネル。

ちなみに、こちらのクリーンポート敷地内には、ゴミ処理で出た熱エネルギーを使った温水プール、温泉施設もあって、近隣市民が快適に利用できるコミュニティの場となっています。

1日あたり250tの燃えるゴミが運ばれてくるというこのゴミ処理施設。1年では6万5000t。西東京市でいえば、可燃ごみだけではなく、ゴミ処理にかかっている総経費は年間約26億円。

ここから、みなさんはどう思われますでしょうか。

こちらの柳泉園組合さんでは、とてもきれいな設備で、オープンにゴミ処理のことを発信され、また私たち市民が快適に生活できるように、あらゆる高度な技術が詰め込まれ万事、スムーズに毎日回収作業をしてくださっています。

でも、こういう便利で至れり尽くせりでやってもらうことに対して、わたしは、やっぱり、こういうのに甘えすぎてはいけないな、と自戒の気持ちが出てきました。

自分の出すゴミが、こんなに多くの方の労働と、多額の経費をかけて処理されているのだから。少しでも減らしたいですよね・・・

ということで。

まずは、やっぱり百聞は一見にしかず。ゴミ処理場見学は学びと気づきがいっぱい。しかも、こちらの施設のように、無料で予約なしで見学できるというのだから。私が行った日は、私と友人、そして1組の老夫婦の4人だけの見学でした。そこにスタッフの方が1時間半レクチャーも交えて、丁寧に案内してくださったので、これはぜひひとりでも多くの方に知ってもらえたらいいな!そんな風に思う見学会でした。