環境問題を改善することを仕事にしたいと思ったら、環境の何がどう問題だったのか、何が課題なのか、常に勉強しないといけない。色んな書籍を読み漁ってきたが、たまたま出会った良書は何冊かある。
その中でも、元毎日新聞記者の福岡賢正さんの1998年に書かれた『たのしい不便』(2000年初版、南方新社)、有機物を与えないやせた土で水と肥料を極限まで抑えて作物を育てる「永田農法」を提唱する農業家の永田照喜治さんの『それでも食料自給率100パーセントは可能だ~天才農業研究社のシナリオ~』(2011年出版、小学館新書)という2冊は、その中でも印象的だった。時折、読み返しては過去と現在を振り返り、何が問題だったのか考えるたびに、愕然とすらしている。

たのしい不便―大量消費社会を超える | 福岡 賢正 |本 | 通販 | Amazon

楽天ブックス: それでも食料自給率100パーセントは可能だ – 天才農業研究者のシナリオ – 永田照喜治 – 9784098251018 : 本
前者の本は27年前に書かれているし、後者も14年前に書かれた本。どちらの本も、日本の低い食料自給率や食と農の効率化がもたらした本来あるべき“食”の概念が崩れていることを指摘していた。
そして、それらの課題はずっと社会全体で言われてきていたことにもかかわらず、今読み返しても今の社会のことをそのまま言っているのではないか、というほどに時代を感じさせない。つまり、私たちが過ごしてきたこの30年近く、地球温暖化、気候危機の悪化の問題は改善されるどころかまったく何も進歩せず、むしろ悪化しているようにも見えるのだ。
オトナは何をしているのだろうか、と絶望感すら覚えてしまうが、そのオトナの一人に私もいる。
27年前に書かれた本の中で指摘されていたことが、今もほとんど変わらず課題として残っているっていうことを目の当たりにして打ちのめされている。
大量生産、大量消費、大量廃棄。
低い食料自給率。
気候危機。
問題はずっと見えていたのに、社会は思ったほど変われないのだ。
じゃあ私は何をするのか——ひとりではとても太刀打ちできないことはわかっている。けれど、自分にできることからやるしかない。
そのひとつが、地産地消を意識した買い物をしたり、資源循環のための鹿肉ドッグフードの量り売りとエコカフェを主宰したり、環境問題のことを身近に感じてもらったり、市の廃棄物減量審議会に審議委員として参加したり、こうやって発信を続けることだ。



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