2026年という新しい年が始まり、NHKの朝ドラ「ばけばけ」のハンバートハンバートが歌う冒頭の歌詞が、毎日頭の中で流れる。
♪日に日に世界が悪くなる 気のせいかそうじゃない
そんなじゃダメだと焦ったり 生活しなきゃと坐ったり
世界情勢なんかを見ていると、本当にそうだよなぁ。どうすることもできない気がするのに、焦ったり開き直ったり・・・わたしのことそのまんま。
さて、悪くなった環境を改善したいという想いで、環境に耳を傾け、環境に効くことをしよう、と2021年に立ち上げたKANIKIKU(ひとり起業)。コロナ禍がきっかけだった。
SDGs推進事業活動というか、発信含め、情熱を注いでいたけれど・・・昨年2025年はKANKIKUが停滞した一年となっていた。
日本におけるプラスチック排出量の削減と食料自給率の向上を実現するために、身の振りかまわず行動をしてきたけれど、営業という仕事が得意だった私としては、そのスキルを武器に、環境に特化した商品の販売促進やプロモーションを仕事の柱にしていた。
しかし、経済思想家で東大准教授の斎藤幸平氏の本や記事を読んだらねぇ・・・
「大切なのは過剰な生産と消費を抑えること」「資本主義とSDGsは両立できない」「成長、行き過ぎた資本主義にブレーキを」という提言に納得。
モノをたくさんの人に買ってもらうような働きかけをする、生産して利益を出す行為は、どうなのだろうか、もしかしたら今すでにモノであふれている日本では、やる必要がないことばかりなのではないか、何もしないことの方がエコなのかもしれない、なんて思いとどまってしまったのだ。
斎藤幸平の言っていることは、本当にそのとおりなので、ぜひその知見には多くの日本人に触れてほしい。
↓ こちらのwebインタビュー記事はおすすめ。(ネット広告がごちゃごちゃ多いのが難点ですが・・・)
斎藤幸平氏が「SDGsは“大衆のアヘン”」と断じるワケ 「マイバッグ・マイボトルを持っても地球規模の問題には対処できない」 | マネーポストWEB

しかもプラスチック包装の商品が世の中にあふれているのをみると、それに対抗するなら、なんでも自家製で自分で作るしかない、なんて気づき、家にこもってパンを焼いたり、味噌を作ったり、マフィン、ケーキ、クッキーなど、料理研究家になったように毎日bakingしていた。粉類もなるべく紙袋入り、1㎏の大容量の米粉を買って包装ゴミの出る量を意識してみたり・・・しかしながら、斎藤氏が言うように、こういう小さな努力は、むしろSDGsのアヘンと言うべき有毒行為かもしれないなんて卑屈にすらなることも・・・
そんなこんなしていたら、斎藤幸平先生は、最近よくテレビなどのメディアに出演され、わたしなんか、キッチンからリビングのテレビが離れていても、画面に映るあの黒ぶちのメガネとジョンレノン風のくせっ毛のヘアスタイルで「あ、斎藤先生じゃん」と分かるほどに。仕事バリバリしておられて羨ましいくらい。
彼が言うように行き過ぎたサービスによる、ごみの増加、労働力搾取は止まらない。日本の現在の社会システム、文化というのは”よかれと思って”やっ
ていることの多くがやらなくてもいい過剰なことだったりする。
”SDGs”なんて掲げても、実際は企業や個人が都合の良いように解釈して、やったつもりSDGsアクションが横行しているのは否めず、もしかしたらそれは私にも当てはまるのかもしれない、と思うともう壁にぶち当たってしまって・・・
かと言って、何もしないわけにもいかないので、本当に地味で地味で地道に推進事業を進めていきたいと今年も、懲りずには思っている次第である。
そんな停滞していたKANKIKUだったが、そんな状況だったからこそ、たまたま、時間ができて介護職員初任者研修を受講し、介護資格を取れた!そして、副業で高齢者の住宅訪問介護の仕事も始め、介護職デビューも果たしたのは意義深いと思う。(今朝も、朝6時から8時まで、4名の高齢者の方の訪問介護をしてきたところでした)これからのビジネスはモノを売ってなんぼだけじゃないのかも、という問いから、ひとつエッセンシャルワーカーの重要性に気づけた。介護現場に飛び込むと、本当に今、そしてこの先の将来に求められている、大切な仕事だということを痛いほど実感する。
何をして良いのか、本当に日に日に世界が悪くなるように見える毎日だけど、わたしは2026年はやっぱり日に日に悪くなる度合を少なくするために、ここを大きく切りこんでいくべく、何か仕掛けていきたい。行き過ぎた消費システムなり、文化、価値観だってポジティブで時代に合ったものに変えることはできるはず。
あとは、正論を言われると聞き入れたくなくなるのが人間の性(サガ)。ちょっと”環境”真正面という今までの価値観から視点を変えてみようかな。シンプルに、自分がワクワクすることに取り組んでみようよって。
早速、地道な料理研究がひらめきを与えてくれて、今、すごく美味しくて日本への愛を感じられることを始めているので、事業としてカタチにしていけたらいいな!
なんだかんだ、SDGsの期限2030年にも、そして私のアクティブに挑戦できる年齢にもタイムリミットが迫っている。
停滞した2025年と言ってしまっていいのか、充電できた1年だった、と思えば、きっと2026年からは長距離マラソンを走るような、そんな日々を過ごせる。
斎藤幸平氏の提案する”脱成長論”は納得だけど、子ども達の成長を傍観するだけではなく、私自身もまだ成長しきれていない残りの部分があるから、最後にぐっと押し上げていきたい。なにせ、子どもはもう中高生になってしまった。成長のクライマックス期なのだ。ぼやぼやしていられない。
