KANKIKUの活動を通じて知り合った方から、『食の安全を守る人々』の映画のことを教えてもらい、これは観に行かねば!と7月某日にアップリンク吉祥寺まで行ってきました。当初、私が観に行った日は、上映最終日だったはずなのですが、反響が大きかったのか、1週間ほど上映期間が延長されていて、さらに公式サイトをみるとその後、今現在も全国順次公開している様子。

映画「食の安全を守る人々」公式WEBサイト (kiroku-bito.com)

今年に入ってから、食の安全に関するドキュメンタリー映画は、アマゾンプライムでアメリカやヨーロッパのものを何本か観ていたのですが、いかんせん5年前10年前に制作された映画が多かったので、最新の情報を知りたかった私には、とても期待するものでした。さらに、この映画は、日本制作!日本における「食の安全」について問いただす、とても貴重な映画なのです。

この映画では、「遺伝子組み換え食品」の次に、最近出てきた「ゲノム編集」食品についての説明も、メディアが積極的に伝えていない事実について学べます。その良し悪しについては賛否両論ですが。そして、何といっても安全性が疑われる農薬についてこの映画を見れば、ばっちり理解を深め、”私たちは受け身の消費者で良いのか?”と考えさせられたり、将来を担う子供たちのために”食の安全”を守る意識をじぶん事としてとらえることができたりとても深い映画です。

ただ・・・次回のブログで取り上げたいと思いますが、2018年に刊行された、ジャーナリスト堤未果氏の『日本が売られる』に書かれていることが、この映画で実写化されているといってもいい内容であることに家に帰ってから本を読み返してみて気づきました。2年前から言われていたことを、2021年の今年、映画になって改めて人々に問いかける。この年月についてどうとらえれば良いのか、というところは若干モヤモヤしてしまうのは私だけか??

ということで、そこは置いておいて。

私は、オーガニック推奨者でもなく、無農薬主義というところまでは達観しない、いわゆるちょっとだけ子供のために食の安全に気を遣いたい一般的な主婦程度の人間なので、生協の産直エコ野菜も買うけれど、普通にスーパーや八百屋さんの特売の野菜を買います。そんなわたしでも以下の農薬だけは危険視しています。

除草剤「グリホサート」(商品名:ラウンドアップ)米国モンサント社製品

害虫駆除薬「ネオニコチノイド農薬」

グリホサートとネオニコチノイド、という2つだけは、ぜひ覚えていただきたいです。

そして、この映画を通して、考えたことは2つ。

ひとつは、食物アレルギーなど身体に影響を及ぼす農薬の心配を少しでも軽減するためと、日本の食料自給率向上の観点からも、やはりお米がもっと日本国内に普及したらいいのに!ということ。

私たちが日頃よく食べるパンや麺類の原料である小麦は、そのほとんどを輸入に頼っていて、国内の小麦消費量の約9割が輸入小麦だとか。遠い海外から運んでくる輸入小麦には乾燥させるためにも農薬が散布されますが、日本は農薬残留基準が緩いので、おそらくその中には、脳の神経に影響を及ぼすグリホサートが平気で残留している可能性は大きいのです。映画では、日本の学校給食は、週の半分以上がパンや麺食になっていて、その小麦は輸入小麦であることが大半であることから、有機栽培のお米のメニューを増やしたらどうかという提案がされています。まったく賛同です。子供なので、特にパンや麺は大好きなのだろうけれど、せめて1週間5日の給食の3食はお米にしていけば総合的に日本の課題改善になると思うんだけどなぁ。

そして、この映画で思ったもう一つのことは、食の安全について関心をもって活動している層が、年配層の方が多いことが懸念。確かに、子育てしている現役世代というのは、日々の生活を回すこと、家計をやりくりすることが精いっぱいで、この農薬が危ない、だとか、食の安全のために何を選ぶ必要があるのか、オーガニック野菜買うなど経済的余裕などないのかもしれません(という我が家も同じく)。しかし、映画を見に行った時の観に来ている人たちを見ても年齢層が高くないか!?・・・と正直気になりましたし、食の安全について関心の高い数少ない同世代と話すと「まったく同感!自分たちの将来、自分の子供たちにつながることなのに、関心を持っている人って、年配の方が多くて、あまり同世代でこの問題について語り合える人がいないのが残念」という声が上がりまして、これはどうしたもんか・・・と気になります・・・

このような映画が、より若い世代に関心をもって観てもらえるにはどうしたら良いのか??食の安全にかかわる活動をする世代を若返らせる(失礼な発言だったらすみません・・・)ためにも、小学生の子を持つ私のようなママさんがこうやって、地道な行動を起こしてみるのも何か役に立つと良いな・・・。

そんな風に思う映画でございました~。

次回は、堤未果さんの著作『日本が売られる』についてフォーカスしていく記事を書いていきますので、どうぞお楽しみに!

環境に耳を傾ける、環境に効く!営業支援事業を起業したKANKIKUのキクコでした♪

See you soon ♪