こんにちは。環境のきく子こと、KANKIKUです。この7月より、わたしは市の廃棄物減量等推進審議会の審議委員を務めさせていただくことになりました。7月の第1回目の審議会の際に、次回10月下旬に、可燃ごみの処理施設の見学を行う、ということになりましたが、審議会の委員の中に、古紙回収のリサイクル工場の社長さんがいらっしゃったので、紙のリサイクルについても、見学して勉強してみたい、と問合せしたところ快諾いただき、個人的に(夫婦で見学しました。)9月に工場見学と社長から回収の現状と課題、古紙を出すときの注意点などじきじきにお話を伺ってきました。

家庭から古紙を資源回収に出すときの迷いや疑問

わが家の場合、プラスチック削減を意識しながら、生活の便利さを保つと古紙が増える、という事態に・・・

月に1、2回の古紙回収までに、物置はダンボールや雑紙、紙箱、紙パックなどを畳んでまとめて重ねてしまっているのですが、この分別はけっこうな手間ですし、これって古紙回収に出して良いのか、この出し方で大丈夫なのか?この紙はリサイクルできるのか?

色々迷いが出てくるものです。

見学させていただいた奥山商店は、小平市花小金井に位置する古紙リサイクルの中間回収施設。我が家の近所だったのに、知らなかったのにまず驚きました。

ここで常々思っていたのですが、家の前にゴミなり資源回収品を出すと、その先のゆくえは、知らない、ということがとても多いですよね。

ゴミ(また資源)は収集して、分別して、安全に処理されるように働いている”人”がいるおかげで、私たちは快適に暮らせている。しかし、そのしくみや流れ、最終的にはどうなっているのか、自分から知ろうと動かないと情報が入ってこない、そういうことにKANKIKUとして、環境問題を取材やリサーチし始めてから気づかされることがこれまで多々ありました。知ると自分たちの暮らしに密接に関係してくるので、できることに気づきやすく、ちょっと意識を向けるだけで、ゴミを減らせたり、気持ち的にもすっきる暮らせるようになります。

奥山商店の社長さんから「まず、どんなことを知りたい?」と聞かれたので、実際にどう古紙を出せば、効率的にリサイクルされるのか、自分たちの古紙の出し方が合っているのか、確かめたい、とお伝えしました。

すると、社長さんは「そんなに難しく思っちゃうと、出せるものも出せなくなる。覚えてほしいことはシンプルなんです。」とたしなめてくれました。

1,段ボール

2,新聞紙(新聞屋さんが持ってくるもの=新聞+挟んであるチラシ)

3,雑紙(それ以外)

この3つに分けてくれればいいから!

と。

ダンボールの出し方

「ダンボールについているガムテープやノートのホチキス、リングノートの針金そのような不純物は取り除いてから出すようにした方がいいですか?」

と聞くと、

「もしそれができたら満点ですけど、実際それらの不純物は、加工の段階で溶かしているから、不純物はその段階で取り除かれます。だからそこまで気にしなくても、さっき言ったように3つにさえ分別してくれれば、あとは油などで汚れた紙(ピザの箱とか!!)、匂いの付いた紙は可燃ごみに出してくれればそれで大丈夫です」

とのこと。

現場で、困っているのは・・・

段ボールの箱に雑紙を入れて出される行為。

これだと、回収してきてそこで段ボールと雑紙に分けないと行けなくて非常に手間をとられてしまう。

ダンボールというのは、中になみなみの緩衝紙が挟まっている3枚重ねのやつ。お菓子の箱やティッシュの箱とは分けて出してほしい。

古紙回収に絶対に混ぜてほしくない昇華転写紙

そして一番困るのは、

昇華転写紙、アイロンプリント紙を古紙と一緒にリサイクルに出されると、これが一番困る、再生した際に、色が出てしまって、結果としてA4サイズ1枚入ってたら、100t再生紙がダメになってしまい、資源化の努力がぱぁになってしまうので、本当に気を付けてほしいんです、と。

昇華転写紙・・・実際にどんなものか見たことがあるかないか・・・そう思った方も多いでしょう。中国のデパートの紙袋にされてたりするほか、靴やカバンを買った時に中に詰められている薄い紙(緩衝材として詰め物にされている)になっているそうで、この種類の紙は、必ず可燃ごみに出しましょう。

↓詳しく書かれているブログがありましたので、ご紹介させていただきます。

古紙選別方法 第10弾「靴やカバンなどの詰物」 | えこ便 (ecobin.jp)

紙パック(牛乳パック)の回収について

プラ削減のため、紙パック製品をよく買うようになった私は、

牛乳パックの裏に銀色のアルミコーティングされているものは、リサイクルできるのか?という疑問もありました。スーパーなどで、少し前までは回収してくれていたのですが、「銀色のアルミのついた紙パックは回収できません」となっていることがいくつか見受けられたので・・・

そのことを聞いてみると、

牛乳パックやアルミコーティングされているパックも、量としてまとまっていればリサイクルに回せます、とのこと。(それが牛乳パックと同じ素材であれば!)

紙のリサイクル工場に集められる牛乳パック at 奥山商店(東京都小平市)

結局溶かして、不純物(この場合はアルミやプラスチックコーティング)を取り除き、トイレットペーパーなどに再生されるので、今の技術はすごいですよ、そんなに細かいことを気にしなくても、リサイクルできるものなんです。

という心強い回答。

環境オタクKANKIKUの知識と経験からの提案ですが、牛乳パックというのは、リサイクルの面だけでなく、その丈夫さ、サイズや形から物流の観点からも優れているということもあります。リサイクル可能な環境になっているのにかかわらず、現在40%を切るリサイクル率ではもったいない!企業は牛乳パックを牛乳だけでなくいろんな用途で使い、消費者は、使い終えた後は洗って切って乾かしてリサイクルというサイクルが浸透すると良い流れになることでしょう。

可燃ごみに出してしまわないで古紙リサイクルにまわしてほしい。

見学をさせていただいて、福田社長の力強いお話に、こんなに古紙回収のインフラを整えてくれているしくみができているなら、分別のポイントをおさえつつ、紙はできるだけ資源としてリサイクルに回せばいいんだな!と気持ちが軽くなりました。

リサイクルできる紙を可燃ごみに出してしまうと、おのずとゴミの量が増えて、焼却エネルギーが莫大にかかり、市税で考えても、ゴミ処理経費が無駄にかさんでいる、西東京市でいえばゴミ処理経費の年総額は約28億円なので、ちょっとの気づきで、リサイクル率はもっと上がり、経費も節約でき、循環型社会に近づくでしょう。

次回は、続編として、本当にエコなのか?という紙の問題あるある、について少し書いていきたいと思いますので、そちらも合わせてまたご覧いただけたら幸いです。