こんにちは。日本の食料自給率向上を推進、”環境のきく子”こと、KANKIKUです。今年に入ってから、料理のプロとタッグを組み、日本のお米の新活用”米粉”を広めるべく、米粉の魅力を学び愉しむワークショップを企画開催しています。第3弾として、8月の夏休みは親子向け料理教室とSDGsのお話を学べるワークショップをやりました。

KANKIKU×COOKING MIREIN ×㈱米ワールド21高橋仙一郎氏(協力)
8/20米粉ワークショップのチラシも自分で制作しました。
第3弾となる米粉クッキングワークショップ(左:料理教室ミレイン・右:KANKIKU)

今回は、築地食のまちづくり協議会さんとのご縁をいただき、築地場外市場の築地魚河岸スタジオをお借りしてとても開放的で広くきれいなキッチンで開催。初めての場所だったので、不安もありましたが、おかげさまで参加者の方と楽しく学びの深いワークショップになりました。

そして、今回はスペシャル企画ということで、新潟県より米粉業界の第一人者である株式会社米ワールド21の高橋仙一郎さんをお招きし、米農業の現場や食の未来についてお話をしていただきました。

日本米粉協会アドバイザーでもある高橋仙一郎氏のお話

「日本が唯一100%自給できる米、連作障害もなく、昔から日本の風土に合った大事な稲作。それがなくなってしまうということは、とても危険なこと。田んぼは一度失くしてしまうと、二度と元には戻らないんです。食料危機は現実的にかなり迫ってきている。今、ロシア、ウクライナの戦争で、小麦粉の輸入が難しくなっているから米粉にも注目が出てきたけれど、その前からどうにかしないといけない理由があったんです。この30年で消費量は半減してしまい、田んぼをやめていく農家が後を絶たない。今こそ、お米の大切さ、田んぼを守り食の未来を守っていく必要がある。子どもたちが今後も安心してごはんを食べられるように今、おとなの私たちは真剣に向き合う必要があるんです」

そんな力強いお話に、参加者、そして私やミレイ先生大人一同、改めて米の大切さを見直す機会となりました。

KANKIKUからのSDGs観点のおはなし
フードアクションニッポン推進パートナーとして

わたしからは、米粉とSDGsの関係性を簡単にレクチャー。田んぼが天然のダムの機能もあって、自然災害から私たちを守ってくれることや、輸入小麦粉に依存しすぎることと日本の食料生産、自給率の関係、フードロス、輸送距離から農薬をかける輸入小麦粉のこと。このバランスのおかしさに想像を膨らませてもらいたい、というようなお話をしました。”お米をもっと食べよう”では、限界があって小麦粉のように米粉もパンやお菓子、お料理として美味しく手軽に使えることを知れば米粉に親しみを持ってもらえるし、安定して国内供給もできるわけですしね!

ただ、話しながら「環境のために米粉を使うようになった」なんてのは私くらいだよな、と・・・いうことを改めて感じたりもしました。

米粉で作って食べると美味しいし、カラダにやさしい、そうでないと活用できないですよね。

ということで、続いて

わたしに、”米粉は美味しいからいろんなお料理に使える”ということを教えてくれた二子玉川の料理教室ミレイン(MIREIN COOKING | YouTube | Linktree)のミレイ先生に3品クッキングレッスンをしていただきました。

ゲストの高橋社長が関わっておられる新潟製粉の米粉使用

☆エビと茄子と粉チーズの米粉おかずマフィン

☆米粉フルーツ白玉

☆しめじとハムとズッキーニのスープ(これは米粉は使っていません)

by 料理教室ミレイン
エビと茄子、卵は築地市場で調達。大きなエビがごろっと入ります。

お料理まで上手になって帰れるという盛りだくさんなワークショップ。

皆、料理は真剣、大忙し(笑)。子どもたちとクッキングって楽しい!

そして焼きたてのマフィンのふっくら美味しいこと。

エビと茄子がゴロゴロ入っている食べ応え満点のマフィン

しかも!米粉のすごいところは、小麦粉と違ってグルテンが入っていないので、腸にもたれず、食後食べた後おなかの中がすっきりしていて、かつ腹持ちが良いこと、そして必須アミノ酸も小麦粉より多く含まれていて栄養的にもよし!

~参加者の感想~

「米粉でつくるおかずマフィンは、砂糖が入っていないのに食材の甘みを感じて美味しかった」(小学5年女の子)

「今までも、健康のために、グルテンフリーのものに興味があって、小麦粉を控えたり、生米パンを作ってみたりはしていたのですが、高橋さんや木村さんのお話を聞いて、環境や食料事情の社会的な点からも米粉を活用したいと思いました」(参加者のお母さま)

「わたしも、きく子さんと同じで今まで米粉の使いかたがわからず、活用できなかったのですが、今日のクッキングレッスンで総菜にも米粉が使えることをしって家でもお料理してみたいと思いました。田んぼが天然のダムの機能があるという話が印象に残りました。」(参加者のお母さま)

「自分で作ると数倍も美味しく感じた。」(中1男の子)

「スープを作るのが楽しかった。素材そのものの味が感じられて美味しくできたので、また家でも家族に作ってあげたいと思いました」(中1男の子)

また当日は、日本農業新聞の記者の方が取材に来てくださいました。取材を受けながら、改めて気軽に米粉を美味しく使えることを知ってもらうことから社会に広められたらいいな、という気づきがありました。

新聞記事はこちらです。

2022年8月24日日本農業新聞13面(ブログ転載許可取得済み)

米粉のおかずマフィンは、こんなに簡単に美味しくできるの!?とわたしも新発見でした。ワークショップの後、夏休みのランチタイムに何回か作ったりもしました♪

”米粉は、美味しくて、カラダにやさしくて、日本の農業を支えられる”

そんな思いで今後も米粉を愉しんでもらえるイベントなど企画していきますので、ぜひ次回もお楽しみに!