こんにちは。KANKIKUこと環境のきく子です。今月5日、西東京市の廃棄物減量等推進審議会がありました。審議委員として出席してきた報告です。

西東京市災害廃棄物処理計画について

日本は災害大国です。今年も、元旦という日に能登半島で大地震が起き、津波も、さらにその後は大雨洪水という水災害まで・・・胸が痛むことは日々、日本中で起きており、今なお避難生活を強いられている方がたくさんいらっしゃいます。

そのため、どの市町村でも、そんな災害に備えて危機管理室が設けられており、綿密な災害対策の計画を構築しているのですが、廃棄物減量推進審議会でも、定期的にその計画を見直して確認する、ということを行いました。

令和4年3月にまとめられた災害廃棄物処理計画分厚い冊子です。

まず驚いたのは、この冊子の中に、災害廃棄物の種類について書かれたページ。

12種類以上に分類。とんでもない量のごみが出てしまうのです。

審議会の中で重点となったのは、”一次仮置場”の必要面積と場所の確保について。必要になるであろう面積は108,000㎡と計測されています。この広さだとピンとこない・・・という話が出て、事務局の方から、「西東京市内でイメージするなら、東伏見公園一帯の面積くらいになるでしょう」とのこと。

実際に、2年前に栃木県で台風洪水被害が出た際に、市内の資源回収会社の事業者さんが援助要員として、ごみ処理の手伝いに行かれたそうですが、「めちゃくちゃ広いさら地に土砂くずを運んだら一日で満杯になったんですよ」と言う。

わたしは、話を聞きながら想像を巡らせ、災害が起きた後の町、住宅からはとんでもない量のごみが出てしまうのだな・・・と命のことしか考えていなかったけれど、そういうことなんだな、とはっと気づかされました。

災害が起きると大量のごみが出てしまうことから気づいたこと

災害が起きたら、適切な処理をされるはずのごみ、またゴミになるはずではなかったのものも、陸地でずっと残ってしまったり(さびついた廃車が空き地に山積みになっていることを想像してみる)もしかしたら、プラスチックのコップから洗面所のシンクなどなど・・・そういうものも海に流れ出てしまう。家具だってそう。

恐ろしいことですよね。

ということは、日本という国はどこで災害が起きてもおかしくないわけなので、やはりゴミになってしまう恐れのあるすべてのモノを増やしすぎないことが大事なのではないかと。

安くて便利だというもの、よくわからないけれど、できてしまったゴミのようなモノ、モノにあふれている日本の住居の中。

ミニマリストが一時、注目されブーム?今でも断捨離とかに大きな関心が寄せられているけれど、ある意味日本という風土には理にかなっているのかもしれない。

そう思った時間でした。極力、モノを増やさない。わかっちゃいるけれど、

なのに、なぜか買ってしまうさまざまなモノ。

災害が起きるかもしれない、ということを頭ではわかっているけれど、その先のことまで考えて整えることができたらいいのにな、という自戒の念。

そして、災害が起きても、廃棄物を処理してくれる方々がどこからともなく来てくださっている現実。社会というのは、本当に自分の先にたくさんの人がいて支え合っている。有難いことは当たり前なのではないんです。

まずは、モノを増やさない、ごみを減らす生活を意識することから始めたい。