今の日本社会が抱える環境問題、社会問題を深堀りしはじめた初心者として、独学では学べない、多角な視点や知識を吸収すべく、自腹切って(笑)大学院の集中講座を受講してみることにしました!

貴重なレジュメ冊子 photo by KANKIKU

起業のタイミングで、日経新聞のデジタル会員になったら、毎日メールで色んなお知らせが届くようになりました。そんな中、日経ビジネススクールからのお知らせということで、立教大学大学院と協同企画の「ソーシャルデザイン集中講座」たる講座があるとのこと。「社会課題をビジネスの手法で解決する」注目のソーシャルビジネスを中心に、「社会デザインの基礎」を網羅的に学びます。
なんと、魅力的な講座でしょう!!と、受講のスケジュール、受講料と内容、それを受講することの目的を自問して・・・ここは、投資だ、と受講を決めました。

SDGsに向けて、経済と社会を変革するには何をどう考えて行動すればよいのか、新しい知識と考え方のヒントを探れるのではないか、と7月中旬から、全7回にわたりオンラインで受講し始めたのですが、やはり狙いどおり、毎回発見があったり、批判的視点も良い意味で磨かれたりと、わたしにぴったりじゃないの~!と毎回学びを深められそこからさらに考える力が培われていることを実感しています。今年の木曜日夜クラスは59名ほどの受講者が集まったそうですが、授業中はチャットに質問や自分の考えを書き込んでいくと、先生とアシスタントの方が拾い上げて取り上げてくれたりして、受講生と講師の先生とのキャッチボールもできるし、講座後の懇親タイム、またフェイスブックのプライベートグループも開設してくださって、全国各地からの受講生と知り合えて、すごく世界が広がっているのが肌で感じられます。

オンラインになったからこそ、知り合えなかっただろう方ともつながりができたりと、良かったこともあるんだなぁ。画面越しだけど、ここを一歩飛び出して、会ってみたいね、という話にもなり、もしかしたら、何か、これから一緒に未来に向けて取り組んでいけるような縁が生まれるようなそんな予感もしています。

前回までの授業では、先生方の「これからはこういう考え方、こういう行動が求められる」という内容が、私がKANKIKUとしてやっていこうとしていること、考えていることに通じていて、”あ、間違っていないんだ”ということを確認できて、とても勇気をいただきました。これは前向きな感想です。それと同時に、毎回悲観的になる側面もあって、勝手にフラストレーション感じたりもしています。

何かというと、コロナ下で経済ダメージはあったが、二酸化炭素排出量は2020年では6%しか下がっていなくて、むしろその後今年にかけては増加が懸念されている、という話をグラフとともに聞きまして。また、「自然は人間を必要としないが、人間だけが自然を必要としている」というセリフの動画を見たり、SDGs17個の課題について一つ一つ先生が解説して、「実は、のん気でいられないほど危機的状況である」と言うことを聞くと絶望的な気持ちになったりするんです。コロナでこんなに経済止まったのに、二酸化炭素はたったの6%しか下がらなくて、その後は増えているだなんて、そんなんで2030年までに46%削減なんてできるの⁉という感じで。でも、これを今までなら、そういう新聞記事や文献を読んで一人で勝手に不安になっているだけだったのですが、講座のなかでそのような話題に触れるということは、何十人の受講生と一緒にその事実を共有できて、「これは問題だよね」という共通認識が生まれる。そこを想像したら、受講してみてよかった、これは、とても意義のあることだ!と気づけたこともあります。

ソーシャルデザイン、という幅の広いテーマに触れる7回の講義。学んで今後に生かしていくぞっ!という意気込みと、受講仲間とリモートワイン会しようという企画にワクワク。講座をたまたま見つけたという縁、そこに集まった方との縁。不思議ですね~。