気づけば、もう11月も終わり、2021年師走に突入するというところ。SDGs環境目標に特化したフリーランス営業支援事業KANKIKUの開業して初めてのパートナーとなるお仕事をいただきました。(いろんなご縁からいただいたお仕事なので、本当にありがたく、涙が出そうなくらい嬉しいです・・・)

今日はその販売戦略ミーティングで諏訪湖畔にある喜多屋醸造店さんまで出張にいってきたレポートと、この素敵なお味噌の紹介をしたいと思います。

長野県岡谷市の喜多屋醸造店の新ブランド「しぜんと。」のお味噌

長野県岡谷市にある創業100年をまもなく迎える老舗味噌蔵の喜多屋醸造店さん。ご実家の味噌蔵を未来に繋げていくために家業を継ぐことを決意した30代前半のふたりの姉妹が新ブランドのお味噌「しぜんと。」をこの7月に立ち上げました。

喜多屋醸造店の”味噌姉妹”こと、(左)妹の佐々木彩さんと(右)姉の長峰愛さん

わたしは、事業ビジョン、コンセプトを練りながら、日本の食料自給率向上をめざした農産物、素晴らしい日本の食材を扱った商品を世の中に広めるお手伝いができたらと、自分なりにその思いを発信してきました。そんなときに、夏に受講していた大学院の短期講座で知り合った受講仲間のMさんから「木村さんが興味持ちそうなお仕事プロジェクトの募集があるよ」と教えてもらいました。昨年まで、群馬県の漬物製造会社の営業をしていた、ということと、今、わたしが起業してやっていることを知って教えてくれたと思うとすごく有難いことで嬉しかったです。

最近、地方のNPOなどが運営する、副(複)業プロジェクトなど地方の産業を盛り上げ手伝ってくれる人材をマッチングするというようなプラットフォームを知ったのですが、大学院講座でソーシャルデザインというテーマからこれらのことは地方の経済活性やSDGsの視点からも「関係人口を増やす」という取り組みが必要不可欠ということを学び関心があったので、時折自分に合うプロジェクトがないかリサーチしたりもしていました。

このお味噌のプロジェクトもそのような観点からの募集。とても興味を持ちました。

今回私がお世話になっている長野県塩尻市のNPO法人MEGURUさんはこちら。↓

MEGURU (studio.site)

さて、お味噌の話も戻ります。

オンライン説明会でお話を聞いてみると、長野県岡谷市はかつては全国の50%の味噌を生産するほどの日本一の味噌の産地だったとのこと。それが、時代とともに減ってきて、それでも今も喜多屋醸造店さんは昭和初期から使用しているレンガ築炉のボイラーやもろ蓋を使用しての麹造りなど昔ながらの製法を続けてきて、今ではそのご実家の味噌蔵を守りたい、と30代の姉妹が後を継ぐということで新たなブランドを手掛けている、というのだから驚きました。

レンガ築炉のボイラー。歴史を感じます。

そのプロジェクトで手掛ける新ブランドの「しぜんと。」というお味噌は、長野県産の有機米、有機大豆を使ったお味噌であったり、また八ヶ岳でもっと難しい自然栽培で育てたお米と大豆でできたとっても素材の生命力が感じられるお味噌の2種類。

”日本の代表的な食文化とも言える味噌や醤油などの発酵食品。その原料である大豆が、日本では自給率が低すぎるんです。農家の一人として、わずかでも自給率を上げることに貢献して、地球と人間に良いものを作りたいと思っています。”

という農家さんの思いにわたしも共鳴しました。

喜多屋「しぜんと。」商品は国産の有機又は自然栽培の原材料のみを使用しています。 (kitayamiso.com)

今回、わたしは、この「しぜんと。」のお味噌のブランディングとマーケティング、販売戦略立案を一緒に取組み来年以降の製品販売を軌道に乗せるお手伝いをさせていただくのですが、外部のわたしのような人材に声をかけられたのはなぜか。

味噌姉妹の妹の彩さんが「自分たちだけでやろうとすると足し算するだけですが、私たちのこのお味噌の魅力をより広げられる得意な方に助けていただいて、掛け算になったらいいな、と思いました」とおっしゃっていた言葉が印象深いです。

岡谷湖畔公園から望む諏訪湖
KANKIKU岡谷市初訪問。味噌姉妹の妹、彩さんが打合せ後、諏訪湖に案内してくださいました。

岡谷市の喜多屋醸造店さまに初訪問した11月下旬。実際にお会いしてみると、わたしは、味噌姉妹の柔らかい笑顔ときれいな目に引き込まれてしまいました。お昼には、味噌ソムリエでもあるお姉さんの愛さんが、「しぜんと。」のお味噌をつかったお味噌汁を振舞ってくださいました。サトイモと白ごまが絶妙にマッチしていて、香りもよく、ほっと心が温まるお味噌汁に心もほっこり。

この「しぜんと。」のお味噌を商品としてどう育てていきたいか、またさらに喜多屋醸造店の未来の展望などお伺いしていくと、柔らかい笑顔の奥に、大きな展望、プランもしっかり考えられていて情熱の灯を感じました。

お味噌を通じて、これから3か月、5か月とどう進んでいくのか、また時折皆さまにお伝えしていきたいと思います♪(味噌プロジェクトレポート第1弾~第5弾くらいまではやりたいな)

最後におまけの話。

そんなわけで、最近、わたしは、味噌リサーチでお味噌屋さん巡りをしたり、美味しいお味噌を色々食べ比べしています。美味しいお味噌汁は木のお味噌汁椀で美味しくいただきたい!と最近お味噌汁椀も新調しました。おススメのお味噌があったらぜひ教えてくださいね!